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社員インタビュー 07

INTERVIEW

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07

INTERVIEW

29歳 / 兵庫県出身

入社2年目

原村 泰彦

YASUHIKO HARAMURA

露地部

「やっぱり農業がやりたい!」

食品会社から農業未経験でアグレスへ

 

Q. まずは原村さんのこれまでのキャリアを教えてください。

私は新卒で地元である兵庫県の食品加工会社に入社し、工場での製造業務と本社での営業業務をそれぞれ3年ずつ経験しました。

 

食品会社を選んだのは、高校・大学と農業系の学科に在籍していた経験を活かせると考えたからです。私は昔から動物と触れ合ったり、土をいじったりするのが好きで、高校・大学で畜産や農業土木等を学び、自宅の庭で家庭菜園をしていました。

 

農業に関する知識や興味を活かして、農業系の仕事に就きたいという思いはありましたが、就職活動の際には、「農業は不安定だから、もっと安定した会社に入った方がいい」と周囲から助言を受けることが多く、当時はその道を選びませんでした。しかし、働くなかで「やっぱり農業をやりたい」という思いがどんどん強くなり転職を考え始めました。

 

Q. 転職を決めた背景と、転職先を選ぶ際に重視していたことを教えてください。

前職の営業では仕入先の農家さんを訪ねる機会も多かったのですが、その際、農業の話をするのがとても楽しかったんです。作業風景を見ていると「自分も混ざりたい」と思うほどで、農業への思いが募っていきました。また、仕事を続けるなかで自分の好きなことを極めたいと考えるようになり、昔からやりたかった農業にチャレンジしようと決めました。

 

転職先を選ぶにあたっては、長く続けるには楽しんで働ける環境が何より大切だと考え、職場の雰囲気を最も重視していました。育てる作物や勤務地には特にこだわらず、アグレスのほか、九州や関西の農家にも足を運び、面接を受けていました。

Q. アグレスへの入社を決めた理由を教えてください。

入社の決め手となったのは、面接を通して感じた代表の人柄と、社風のあたたかさです。代表の土屋さんはとても話しやすくユーモアがあり、人を惹きつける魅力を持った方だと感じましたし、社員の方々との接し方からもアットホームで風通しのよい社風が伝わってきました。

 

また、畑の周りに広がる八ヶ岳の雄大な景色もとても印象的で、初めて農場を訪れた際に「ここで働きたい!」と直感的に感じたことも、入社の後押しになりました。

繁忙期と農閑期でメリハリのある就業スタイル

 

Q. 入社後に経験した仕事内容を教えてください。

入社後はブロッコリー担当となり、苗の育成・管理、収穫、箱詰め・出荷といった一連の工程を順に経験しました。4月に入社してから5~6月頃までは主に苗の育成や管理を担当し、6月後半からは箱詰めや出荷作業にも関わるようになりました。

 

現在は出荷現場の中心的な役割を担っており、社長が決定する出荷先や数量などの方針に基づき、現場での作業を行いつつ、実習生への指示出しをしています。アグレスでは長野県・山梨県・埼玉県に複数の畑を持っていますが、収穫された野菜はすべて長野県・野辺山の出荷場に集められます。出荷先は主に長野県内の青果市場で、ブロッコリーだけでも1日平均500~600ケース、個数にすると5000個前後を出荷しています。

 

Q. 1日のスケジュールを教えてください。

1日のスケジュールは、大きく分けて繁忙期(6月~11月)と農閑期(12月~5月)で異なります。

 

繁忙期は朝5時に出勤し、途中で朝食休憩を挟みつつ、午前中いっぱいは収穫作業を行います。1時間のお昼休憩を取った後、午後は出荷作業や畑の管理作業を行い、17時頃退勤します。農閑期は朝8時に出勤し、午前中は種まきや育苗、定植作業などを行います。お昼休憩の後は、出荷作業や畑の片付け、次のシーズンに向けた準備作業などを進め、17時頃には退勤します。

 

農閑期は長期休暇も取りやすく、私も昨年の12月から今年の1月にかけて1ヶ月ほど休みをもらい、実家に帰省して過ごしました。普段の休みは週1日ですが、農閑期は業務の状況に応じて週2日休みになることもあります。

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生産から販売まで一貫して関わることで、やりがいを実感

 

Q. 原村さんが感じる、農業の魅力について教えてください。

大きく三つあります。まず第一に挙げられるのは達成感です。小さな種から手間ひまをかけて育て上げ、立派な野菜を収穫できたときの喜びと達成感は、格別です!

 

二つ目は、自然のなかで働ける気持ちよさです。前職で密閉された工場の中で働いていた時と比べると、外の新鮮な空気を吸い、季節の変化を感じながら働ける今の環境は、とても気持ちがいいと感じます。

 

三つ目は、仕事の意義を実感しやすいことです。前職では、自分の手がけた製品がどんな人に届き、どう役に立っているのかが見えづらく、やりがいも感じづらい環境でした。

 

その点、現在は生産だけでなく出荷や販売まで関わることで、自分の仕事が誰かの役に立っていることを強く実感できています。昨年はスーパーでの販売会にも参加し、自分が育てた野菜をお客様が喜んで手に取ってくれる様子を間近で見ることもできました。その際、喜びとともに、自分の仕事の意義を改めて感じられました。

Q. アグレスで働く魅力はどんな点にあると思いますか?

一番の魅力は、人のあたたかさだと思います。わからないことがあっても気軽に聞ける雰囲気があり、未経験で農業を始めた私にとっては非常に心強い環境でした。アグレスに入って、体力的に大変なことはありましたが、人間関係で悩んだことは一度もなく、安心して働けています。

 

また、頑張りがきちんと評価される環境がある点も魅力だと思います。以前、大量の出荷作業を無事に終えたときには、社長が直接「よく乗り切ったな!」と声をかけてくれました。社員数が少なく、社長との距離も近いからこそ、一人ひとりの働きをしっかり見て評価してもらえている感覚があります。

 

Q. アグレスでの経験を通して、成長できたと感じる点についても教えてください。

特に成長を実感しているのは、忍耐力や精神的なタフさが身についたことです。

 

入社当初は、慣れない早朝出勤や力仕事に苦戦し、顔にも疲れが出るほどで、正直「これは厳しいかも…」と思ったこともありました。午前中は収穫、午後は出荷と、体を動かす作業が1日中続き、さらに炎天下の畑と冷房の効いた出荷場を行き来することで、寒暖差によって体調を崩しやすくなることもありました。

 

それでも、仲間に支えてもらいながら目の前の仕事を必死にこなしていくうちに少しずつ体が慣れていき、1ヶ月が過ぎる頃にはつらさを感じなくなっていました。あのとき踏ん張れた経験は、今も大きな自信につながっています。

未経験からでも挑戦しやすい、人のあたたかさがアグレスの魅力

 

Q. 会社の雰囲気やカルチャーを教えてください。

親切で優しい方が多く、わからないことがあれば丁寧に教えてくれるカルチャーがあります。農業未経験で入社するメンバーも多いため質問しやすい雰囲気があり、わからないことがあれば教えてくれるので、新しく入った人も馴染みやすい環境だと思います。

 

また、仕事には真剣に向き合いつつも、職場全体に堅苦しさはなく、休憩中は和やかな会話が飛び交うなど、オンとオフのメリハリがある空気感もアグレスの魅力だと思います。

Q. 休みの日の過ごし方を教えてください。

私は温泉が好きなので、山梨や長野の温泉をよく巡っています。中でもお気に入りは、山梨にある「みたまの湯」です。温泉総選挙の絶景部門で4年連続日本一に選ばれたこともある温泉で、景色もお湯も最高でした。

 

休日は、家でゆっくり過ごす日と外出する日が半々くらいです。私が住んでいる山梨県は自然が豊かでありながら、スーパーや家電量販店など生活に必要なお店も揃っていて、とても暮らしやすいです。少し足を伸ばせば中心地にも行けるので、不便さを感じたことはないですね。

 

Q. 今後のキャリアビジョンを教えてください。

まずはできる作業を増やしていくのが直近の目標です。1年目は主に現場作業を担当してきましたが、2年目以降はスケジュール管理や実習生への指示出しといったマネジメント業務も増えると思うので、しっかり取り組んでいきたいです。

 

将来的には、自分の好きな人参をはじめとする根菜類など、野辺山エリアではあまり作られてない作物の生産にも挑戦してみたいです。社長にも軽く相談したところ、「いいんじゃない?」と前向きな反応をもらえたので、いつか実現できるよう準備を進めていきたいと思います。

 

また、いずれは自分自身で農業を営んでみたいという思いもあります。農業に携わるなかで、この仕事の素晴らしさを実感しましたし、これまでたくさんの人に支えてきてもらった分、今度は自分が学んだことを活かして恩返しをしたいという気持ちがあります。そのため、自分なりに工夫を重ねながら、多くの人の食を支えられる存在になれたらと考えています。

Q. 最後に、アグレスへの入社を検討している方々へのメッセージをお願いします。

アグレスは、人のあたたかさが魅力の会社です。困ったときにはすぐに声をかけてくれる先輩や、丁寧に教えてくれる仲間がいて、未経験からでも安心して農業にチャレンジできる環境が整っています。

 

農業に興味があるけれど、自分にできるか不安……という方も多いと思いますが、私も未経験からのスタートでした。思い切って一歩踏み出してみれば、きっとやりがいや楽しさを感じられるはずです。迷っているなら、まずはぜひ飛び込んでみてください!

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