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社員インタビュー 05

INTERVIEW

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05

INTERVIEW

31歳 / 山梨県出身

入社5年目(2020年再入社)

手塚 憧

SHO TEZUKA

ほうれん草部 農場長

「友達に誘われて始めた仕事が、天職に」

現場の最前線で挑戦し続ける

Q アグレスに入社した経緯を教えてください。

私の小学校からの友達が農業をしていると聞き、面白そうだと思ったのがアグレスを知ったきっかけでした。その頃はまだ将来のことを考えていなかったのですが、同級生たちが就職したという話を聞くようになり、このままではいけない、と。そこで、友達が働いていた会社に見学に連れて行ってもらいました。それがアグレスだったのです。初めて行ったその日に、ほうれん草の収穫を体験することになったのですが、農作業は未経験だったので夕方にはヘトヘトになりました。それでもアルバイトとして働くことに決めました。

 

Q 入社後、どんな仕事を経験したのですか。

最初の1週間はほうれん草の収穫で、そこから草刈りやほうれん草の調整室などの作業を 1年間経験し、翌年から栽培の現場に出させてもらえるようになりました。慣れない仕事はきつかったのですが、友達がいて心強かったですし、社長(先代)にも社員の皆さんにも良くしていただき、楽しく仕事ができました。そして1年後、2012年の冬に正社員になりました。

 

「他の仕事も経験したい」と一度、アグレスを離れたが…

Q 手塚さんは一度アグレスを退職された後、再び戻られたとと伺いましたが、どのような経緯があったのでしょうか。

実は、23歳の時に一度アグレスを退職しました。5年間働いてさまざまな経験を積み、「もう自分は何でもできる」と思い込んでしまったんです。農業以外の仕事にも挑戦してみたいと社長に率直に伝え、「アグレスは、 いつでも戻って来られる場所だと思っています」と言って会社を離れました。

その後は自動車部品の工場で働きましたが自分には合わず1年で退職し、生産と仲卸を一体で行う新しい会社に転職し、農業部門を任されることになりました。やっぱり農業は楽しくて、やりがいを感じながら働いていました。そんな中で、会社の方針転換で農業から撤退することになり、私は仲卸の業務に異動となり、仕事も生活も大きく変わってしまいました。

休みもなかなか取れず、家族との時間も減り、「このままではいけない」と思い直しました。

そんな時に「やっぱりアグレスに戻りたい」と思い、27歳の時に社長に相談しました。お世話になったアグレスで、もう一度働きたい、恩返しがしたいという気持ちで復帰をお願いしました。

 

Q 戻った時、会社の雰囲気は変わっていましたか?

経営は今の社長に代わっていましたが、まず驚いたのは社員の人数です。私が退職した当時は 4〜5 人だったのが、復帰した頃には 10 人を超えていました。生産規模の拡大に伴い、人を増やしていたようです。それに合わせて、働き方も見直されていて、週 1 回はきちんと休みが取れるようになっていました。私自身も当時は小さな子どもがいたので、この変化はとてもありがたかったですし、妻も安心してくれました。

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副農場長から農場長に昇格
140棟のハウス管理を全面的に任される

Q 戻ってからはどんな仕事を担当しているのですか。

復帰後は、ほうれん草部の副農場長を任されました。過去の経験を評価していただいたのだと思います。そして翌年の2021年には農場長に昇格し、現在は農場長として第2農場と第4農場、計141棟のハウスの管理を全面的に任されています。

ほうれん草部は2チーム体制で、もう一人の農場長・雨宮さんとそれぞれのチームを率いています。栽培担当の社員が2人、出荷と調整を担当する社員が1人、そして収穫を担うパートさんが約100人という体制です。圃場は全部で5つ、ハウスは合わせて310棟あります。

ほうれん草は4月に種まきを開始し、収穫は5月から11月まで続きます。生育が早いため、1棟あたり年4〜5回転することもあり、常に気が抜けません。

特に神経を使うのが灌水(水やり)です。毎日ハウスを回り、水の量やタイミングを判断しながら灌水していきます。ほうれん草の出来は灌水で決まると言っても過言ではありません。

そのほかにも、畑を回りながら防除や施肥が必要か判断を行い、栽培担当の社員に作業の指示出しを行い、収穫するハウスを決めてパートさんに依頼する等の判断も農場長としての大切な仕事です。

 

Q 部下とのコミュニケーションの際に心がけていることはありますか。

栽培を担当している笹原さんは入社6年目で、もうしっかり仕事ができるので、信頼して任せています。 笹原さんには、どんどんチャレンジしてほしいと思っています。 失敗を恐れず、失敗をバネにして成長していってほしい、そういう機会をできるだけ多くつくっていきたいと思っています。

 

Q パートさんとの信頼関係は、どのように築いていますか。

話しかけられたときは、どんなに忙しくても手を止めてコミュニケーションを取るようにしています。仕事の相談でも世間話でも、相手の話をよく聞くことで信頼関係が生まれると思っています。パートさんは50代から90代と年齢層が高い方が多いので、説明は一つひとつ丁寧に行い、 たとえ同じことを何度聞かれても、その都度きちんと答えるようにしています。

ほうれん草部を任されていることが挑戦
安定的な量と質を保つため全力で取り組む

Q「記憶に残る挑戦」はありますか。

アグレスの主力商品であるほうれん草を任されていること自体が、大きな挑戦だと感じています。責任もプレッシャーも日々感じますが、その分やりがいも大きいです。取引先との契約を守るためには、安定した出荷数と品質を確保することが不可欠。そのために、毎日畑を回りながら、どうすればより良くできるかを考え続けています。ここ数年は安定した出荷と品質を維持できていますが、まだ満足はしていません。今の圃場規模でどこまで売上を伸ばせるか、まさにチャレンジの真っ最中です。

毎年、冬の間に農場長 2 人で翌年の播種計画を立てますが、気候変動などの影響で計画通りにいかないことも多く、常に試行錯誤が続きます。農業は工場のように同じ作業を繰り返すものではありません。同じように見えても、年ごとに状況は違い、完璧にできたと思える年はまだありません。 「どう納得できるところまでもっていくか」 、毎年が挑戦です。

 

Q アグレスで働く魅力はどんな点にあると感じますか?

新しいやり方に、どんどん挑戦していくところですね。アグレスでは今、10年計画のもとでハウスを400棟まで増やすことを目標に、規模拡大を進めています。その一環として、3年前からソーラーシェアリングにも取り組み始めました。これは「営農型太陽光発電」とも呼ばれ、一般的な太陽光発電よりも高い支柱を使ってパネルを設置し、その下で作物を育てるという新しい手法です。発電事業者から「栽培をアグレスにお願いできないか」と声がかかり、土屋社長が挑戦を決断しました。

昨年は、パネルの下にあるハウス12棟にほうれん草の種をまき、うち7棟で順調に育って出荷ができ、手応えを感じています。今年はさらに32棟を増設する計画です。これほど大規模にソーラーシェアリングでほうれん草を栽培している例は、全国でもなかなかないのではと思っています。

 

Q 1日のスケジュールを教えてください。

(繁忙期)

起床:4:30 → 始業:6:00 → 退社:18:00 → 就寝:23:00

通勤に50分ほどかかるので、朝は早めに出発しています。出勤後はまず畑を回って、順番に灌水を行います。ほうれん草の生育に直結する大事な作業なので、丁寧に水をやるぶん時間もかかります。灌水しながら、パートさんたちに挨拶するのも日課です。

12時に昼食をとり、午後は翌日の収穫場所を決めたり、トラブルがあれば対応します。その合間にも灌水は続きますし、機械の整備やメンテナンスも大切な仕事のひとつです。

 

Q 入社を検討している方々にメッセージをお願いします。

農業が好きな方、大歓迎です! アグレスではトラクターなどの重機に乗る機会も多く、機械が好きな方や乗り物が好きな方にも向いている職場だと思います。会社見学やインターンシップも随時受け入れているので、まずは現場の雰囲気を体験してみてください。一緒にアグレスで、新しい農業にチャレンジしていきましょう!

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